かなり前に竜の柩シリーズ(竜の柩/新・竜の柩)を読んでいた。続編の霊の柩を図書館で発見した時は、懐かしくて借りてしまった。ただ、内容をほとんど覚えていないので、読み始めは登場人物を確認しながら読んだけど。
タイムスリップ・異世界物という、最近では流行のジャンル。ストーリー的には平凡だが、過去や異世界の描き方が、その辺のライトノベルとは段違い。過去の大正時代の描写、偉人達の無名時代の姿を興味深く描いている。
ただ、主人公をもう少し魅力的に描いていればなと感じたけど。俺には、主人公の行動が行き当たりばったりに思えてしまい、面白かったのだが感情移入しづらい作品だった。
タイムスリップの考え方は、平井和正さんの幻魔大戦シリーズと似ていたので、違和感は無かった。
このシリーズの「竜の柩」「新・竜の柩」で、タイムスリップと絡めて、神話などの謎解きをしていたが、こちらの方が作品としては面白かった。